元国の進出を警戒して、博多湾に隣接する肥前の海岸には大和忍が配属されていた。
 ある夜、その場を「鷹島の神龍」と「玄海灘の童鬼」と名乗る海賊が襲う。圧倒的な力の差で忍を始末してのけた二人の前に、「元の間者・杜世忠」が姿を現わす。
 海賊達は元国と手を結び、元軍が上陸するために博多太宰府への道のりと、湾岸の石塁構築の状況を入手するために、大和忍達が手にしている絵図を奪おうと暗躍していた。
 一方、殺された「源三」の意を継ぐべく、老獪な大和忍の「鷲鷹」とまだ若い忍の「すず影」が海岸を警備していた。『文永の役』での元軍の暴虐を体験している鷲鷹は、同じ悲しみを二度と繰り返したくないとすず影に語る。
 この国を守ろうという決意も新たな二人の大和忍を、海賊達が襲う!
左/すず影・酒井博史さん。右/荒鷲・長谷川健さん。荒鷲のじっちゃんがいい味だしてるんだな。飄々と闘います。すず影はまだまだ余裕がない状態。
荒鷲・黒田王介さん。
酒井さんの写真が多いのは、写した人がファンだから。愛、それ以外の何ものでもなく。
[前説]

今からおよそ700年程前、鎌倉時代中頃のお話でございます。
高麗を滅ぼした蒙古帝国のフビライハーンより、一通の国書が日ノ本にもたらされました。
その内容はと申しますると、日ノ本との通商を求めるものであり、もし拒絶すれば兵を用いるというものでした。戦です。
しかし当時の日ノ本、中国の南宋という国と通商していたため、これを拒絶しました。これに不満をもったフビライハーン、ついに軍勢3万5千、900隻の大船団で九州は博多に上陸。日ノ本始まって以来の国難であります。
さあ、これを迎え撃つは8代目執権北条時宗。そして壮絶なる激戦の最中、神風なる暴風雨にさらされ、蒙古の大船団は逃げ帰ったのでありました。これが世に言う、「文永の役」でございます。
さて、この戦いは、海戦のみが歴史上にクローズアップされておりますが、一方陸では、国対国の諜報活動が活発に行われていたことも見逃すことはできません。
さて、文永の役より6年の後。忍び合戦は!?
元国からの忍び間者、杜世忠・依田真一さん。
縄を使っての殺陣と、もみあげのおさげがチャームポイント。演じる方によって微妙に違う、たどたどしい日本語も要チェックポイントでした。
アイシャドゥが怖い杜世忠・大島卓也さんの後ろ姿。大島さんはヅラまで入れると身長が2m近いので、花道に立たれるとすごい下から見上げる形となり、まるで「でゅわっ!」とウルトラマンが登場したかのような錯覚に陥ります。そんな彼ですが、つり橋から横捻りで飛び下りてくるシーンはムチャ格好いいです。
ちょうど切れてしまって写真に写っていませんが、爺の見分け方は持っている杖で判断するのが一番早いかと。
しかし一回しか観れなかった長谷川健さんの荒鷲はわからない。とほ。
真正面の方がお地蔵様にされたので、ついでに拝まれてみました。誰を地蔵にするのかは、前説の時に緞帳の影から覗いて決めるのだそうです。
酒井さんは、01年の10月に退村されてしまいました。現在は、正義のヒーローとして各地で活躍中。
彼の演じたすず影は、成長期の青年らしい我武者らさと危うさ&脆さが同居していてとても好きだった、と惜しむ声多し。
鹿島の海賊、神龍・前田二郎さん。なんか『五条霊戦記』の船木誠勝に似てるし(笑)
「怖いから下からあおっちゃおう」と喜々として撮ってみました。大好きな二枚目コワモテ役者さんです。
すず影・山田清崇さん。でも「源三」役でお見かけすることの方が多かった気が。 「ピン写真を」とお願いした途端に、他の皆さんに「撤収!」されてしまい少々慌てました。じじいとの2ショットも撮りたかったのに…。
左から、那智明義貴さん、高橋篤史さん、そしてじじい仕様ではない、王介さんの貴重な写真。
「にやり」とほくそ笑んでファイティング・ポーズ。周囲から一斉に「怖いよ!」の声が飛ぶ×2。
依田さんと童鬼・曽我部芳行さん。そんなにつまらなそうに虐めなくてもいいものを。マジなのは腕をきめられている高橋さんのみ。
   
前説な皆さん。左から、鹿島択郎さん@ヅラ仕様、高橋さん、鷲津秀人さん、大木聡也さん。


□お願い□ 人様からの頂きもの写真ばかりです。無断持ち出しはご遠慮ください。