若い娘を阿片漬けにし、意志を奪ってから罪人に仕立て上げ、隣国へ売り飛ばそうと企む女主人(多分、置屋)一行。 役人まで巻き込んだ悪事の前に、酒瓶を片手にふらり、と現れたのは隻眼隻腕という異形の侍。
世の習いなど関わりなく、身の危険すら無いものの様に本能だけで刀を振るう、 己の命すら捨て去った男の刀の前に、何ものも立ち塞げるはずもなく……

悪代官役の田中様@北町所属。器用な役者さん。
(あー、手先がという意味ではなく役者としてね)
真後でスタンばっていらしたので超至近距離でパチリ。
小学生に紛れ、目線一人占め状態でした。
劇中では、あんまりトボケてはくださいませんでしたね。


始まるのを待っていた時、背後から「ハァハァ」怪しい息遣い。「?!」と振り向くと、寒さで口もきけずにガタガタ震えている竹見さんでした。
…えー、確か登別からいらしてるんですよね?北関東と北海道では我慢できる寒さが違いますか?

脇谷さんがずっと目をあけて死んでいたので、つい。
この写真じゃ全然わかんないけど頑張ってました。



目の前でぶった切られ、死亡中の竹見さん。
腐女子的にかなりハァハァな死体っぷり。
  
働く古関さんを盗撮状態。こんな写真ばかりなんてストーカーじみてますな(^^;
いや〜、題字は作ってみましたが、中身がありません。へへへ。
実際、キチンとこの野劇を観ることができたのは一度だけなので、内容についても「えっとねー」な感じ。
で、その一回観た限りの感想なんですが、福石さんがイイ感じでした!大勢いる三下役の中の一人なんですが、すごく声が出ていてセリフがはっきりと伝わってきて、注目しちゃいましたねー。
私的に、大忍者でも福石さんと鷲尾さんが最近の赤マル期待株なのですよ。しばらく時間あいてから舞台を拝見すると、この二人が際立って上手くなっているというか、イイ感じなのです。的確な言葉が思い付かないのですが。多分、福石さん達は今、役者の自分が面白いんじゃないかなぁ、とか勝手に思っていてみたり。そーいう方々は自然と応援したいなー、て思えちゃうんですよね。観ていて伝わってくるものがあるというのかなぁ。ま、そんなのファンの思い込みでしかありませんが。
ところで、違う劇場の役者さんとの共演とゆーものは、あまりないものなんでしょうねぇ。そう考えると、野劇の練習って皆さんの時間を合わせるだけでも大変そうねー。

(そして念願の古関さんとの2ショ。他の役者さんにお願いして撮るより緊張してしまいましたわ)


■丹下左膳プロフィール
 大岡越前守が南町奉行を勤める享保年間(1716〜36)、江戸の町は夜な夜な現れる辻斬りの影に怯えていた。この辻斬りの正体が丹下左膳。
 右目をおおう無惨な刀傷、欠落した腕を示す、風に揺れる右袖。赤茶けた髪を大たぶさに取り上げて、黒襟かけた白の紋つき、その紋は大きく髑髏を染めて、下には女物の派手な長襦袢という奇怪な姿。
「どこから来おった」と問われれば、
「あっちから」
「流儀は」と、問われれば、
「丹下流」と、不敵な笑いを浮かべてみせる。

 元々は奥州中村藩六万石、相馬大膳亮の家臣。刀マニアな主人の命を受け、江戸は根津権現近くにある神変夢想流の小野塚鉄斎道場にある銘刀、乾雲・坤竜の二刀を求めて、江戸の町に現れる。
 折しも道場では、この二刀と鉄斎の後継者を決める内試合が行われていたが、そこに丹下左膳が乱入、鉄斎以下十数名を斬り捨て、乾雲のみを手に入れる。しかし、この二振りの刀は俗に『夜泣きの刀』といわれるごとく、ひとたび離れ離れになると、お互いに慕いあって泣きむせび、血を吸わずには収まらないという伝説があった。
 かくして言い伝え通り、血に狂った丹下左膳は乾雲片手に夜毎凶行を繰り返し、やがて大岡越前守の追求を受ける身となり、ついには主君である大膳亮からも見放されてしまう。
 昭和ニ年に林不忘著『新版大岡政談』に脇役として登場したところ、読者の人気が集中。TV化もされ、丹下左膳モノの代表作(?)として知られるこけ猿の壺争奪戦を描いた続編『丹下左膳』で堂々の主役をはる。初登場ではニヒリズムの塊みたいな性格だったのが、人生を達観した愛すべき三枚目に変化しているのは、大当たりした大河内伝次郎主演の映画が関係してくるものと思われる。(参考資料/『日本不思議架空伝承人物読本』新人物往来社)

*劇中写真は、三月さまの素敵サイト『朧月夜』で御堪能ください(←オイオイ)


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